GⅠ「第35回寛仁親王牌」は12日、弥彦競輪12Rで決勝戦が行われ、石原颯(26=香川・117期)が番手捲りで優勝。8月の松山オールスターに続く2度目のGⅠ決勝で初タイトルをつかみ、優勝賞金4790万円(副賞含む)と共に「KEIRINグランプリ2026」(12月30日、いわき平)の出場権を獲得した。
香川登録選手のGⅠ制覇は00年高知オールスターの児玉広志(66期=引退)以来、117期のタイトルホルダーは山口拳矢、寺崎浩平に続く3人目となった。四国3番手の松本貴治が2着、吉田拓矢が3着に入った。
ライン組んだ先輩の思いに応える番手捲り

優勝し、仲間から胴上げされる石原颯
8月オールスターを制した犬伏湧也に続き、四国から新たなタイトルホルダーが誕生した。2度目のGⅠ決勝で石原が番手捲りV。先頭で引っ張る犬伏、3番手を固める松本、地区の仲間たちから託された思いを結実させた。「信じられないです」。喜びをかみしめるように言葉をつむいだ。
初手は中団。郡司先頭の東日本勢にフタをされ、犬伏が引いて打鐘から、すかさず仕掛けた。3車で出切ると石原は最終バックから発進だ。「後ろ(の他ライン)を気にする余裕がなくて。犬伏さんに番手を回してもらって勝てないと申し訳ない。車間が詰まったところで踏ませてもらいました」。〝一人でも多くグランプリへ四国勢を〟という犬伏の願いを果たした。

12R決勝、レースを制した石原颯③
選手を志す、きっかけは高2だった16年に村上義弘が優勝したグランプリ(GP)を見て憧れたから。今年の石原は7月サマーナイトフェスティバルでビッグ初決勝、8月オールスターでGⅠ初決勝と充実著しい。勢いのままにGⅠ初制覇を飾り、GP出場権を得た。「まさか自分がその舞台に立てるとは。頑張りたい」と決意を新たにした。
大きな成果を得てもスタイルは変えない。「競走間隔が空くと感覚が分からなくなる。緊張感を持って走りたい」。当初の予定通り京王閣、大宮の2場所を経て競輪祭に臨む。そこで先輩へ全力サポートを誓う。「(今回決勝で3番手を固めた)松本さんに獲ってほしい。出し惜しみせず主導権を取れたら」。四国の黄金時代を築くため、さらに精進する。(原口 公博)
◇石原 颯(いしはら・はやて)1999年(平11)12月4日生まれ、香川県善通寺市出身の26歳。県立善通寺第一高卒。20年5月に117期としてプロデビュー。通算成績は524戦219勝。通算取得賞金は2億5436万円。主な優勝は第35回寛仁親王牌(26年)。24、25年はともに44勝を挙げてS級最多勝。1㍍70、83㌔。血液型O。
▼松本貴治(2着)最後は全然抜けなかった。最高の結果でした。心強い味方がいる。自分も頑張るだけ。
▼吉田拓矢(3着)優勝しないといけないと思ったが。ファンの方が温かい声援をくれた。力になった。
▼荒井崇博(4着)何も考えず、前の方にいられればと思っていた。残念。
▼阿部拓真(6着)郡司君がどこで行くかに集中した。余裕はあったので少しずつ脚力はついている。
▼阿部力也(7着)待ったが内が空かなかった。調子が良かったので悔しい。
▼木村皆斗(8着)力不足。あれなら誰でもできる。練習するしかない。
▼犬伏湧也(9着)最低限という感じ。(グランプリへ松本)貴治さんも連れて行きたい。競輪祭が勝負。
◆次走 優勝した石原颯と3着の吉田拓矢は京王閣記念(17~20日)、2着の松本貴治は熊本記念(22~25日)。


